美容医療・アンチエイジング論

ヒト由来の幹細胞を使ったコスメって本当にあるの?

ヒト由来の幹細胞を使ったコスメって本当にあるの?

・・・新しい細胞を生み出す力を秘めた幹細胞。

医療分野だけではなく美容分野でも特に注目を浴びている細胞です。

老化を防ぐことができるため特にアンチエイジング市場でも話題とされている幹細胞ですが、一口に幹細胞といってもヒト由来や、ブタや羊など動物由来、さらにリンゴやブドウ、アルガンツリーやバラなど植物由来のものまで様々なものがあります。

特に化粧品で使われている「ヒト由来」と書かれたものの場合、正式には「ヒト脂肪由来幹細胞培養液」と言い、幹細胞自体ではなく幹細胞を培養した際の液体を使っています。化粧品の原料は、日本化粧品工業連合会が定めたものしか使うことができないのですが、この中で「ヒト脂肪由来幹細胞培養液」が化粧品成分として認可されています。

また厚生労働省が定める生物由来原料基準によると、ヒト由来脂肪幹細胞培養液は幹細胞そのものではなく脂肪幹細胞を培養した際の「培養液」に該当するため「ヒト由来原料の3」と言う分類になります。

このヒト脂肪由来幹細胞培養液には、幹細胞同様に細胞を増加させる働きのあるサイトカインや多数のたんぱく質、酵素が含まれており、これらの成分を使うことで肌細胞の活性化につながると言われています。

すでに化粧品成分として認められているヒト脂肪由来幹細胞培養液ですが、医療分野ではまだ明確な基準ができておらず、少しオブラートがかかっている状態ではあります。今後、再生医療シンポジウムなどによって、取扱い可能な施設、医師等に規制が設けられると予想されます。今後の発展には、研究開発はもちろんですが取扱いに関する更なる法の整備も必要なようです。


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