コスパよし!嬉しいヒアルロン酸の効果

美容クリニックでヒアルロン酸を使ったプチ整形術が始まったのは、今から約10年ほど前からです。当時は「美容整形」といえばメスを使った手術が中心で、鼻を高くしたい、しわをなくしたい、と言えば隆鼻術やフェイスリフトといったダウンタイムのある外科手術を行っていました。そのため女性の負担も大きく、「整形をやるか?やらないか?」という決断は、当時は相当に大きなものだったようです。
そんな中であるクリニックのお医者様が、ハードルの高い外科手術の前にある程度術後のイメージを掴んでもらおうと思いヒアルロン酸を「仮」として注入したところ、患者さんが「あら!私、これでいいわ!」と言って喜んでお帰りになったことから、ヒアルロン酸による施術も治療のひとつとして「あり」なのでは?と思ったそうです。持続期間は限られていますが、それでもダウンタイムもほぼなく手軽に理想のラインを手に入れることができるヒアルロン酸のプチ整形は、その後ドンドン人気になり、美容クリニックの看板メニューになっていくのです。
多くの人がすでにご存じではありますが、ヒアルロン酸の効果についてまとめてみました。
■法令線などのシワの改善
シワに沿ってヒアルロン酸を注入することで皮膚の凸凹を改善する方法です。
ちりめんジワや目尻のシワなど、ごく浅いシワの場合には、注入する部位の皮膚が浅いため、あまり重めのテクスチャーを入れてしまうと施術後のデコボコや不自然な仕上がりになることもあります。
基本的には、
・浅めのシワ=軽めのテクスチャーのヒアルロン酸
・法令線やゴルゴ線などの深いシワ=重めのテクスチャーのヒアルロン酸
を使用するのが一般的です。
なおテクスチャーの重さと持続期間は比例するため、軽めのテクスチャーの場合その持続効果は3ヵ月程度になります。
■肌活性による美肌効果
ヒアルロン酸が持つ独自の性質「水分を保つ」効果(保水力)を利用した施術です。
肌深層にある角質層にヒアルロン酸を注入し、肌の活性化を促します。頬に細かく注射することでで、ふっくらとした美肌を取り戻すことができる人気の施術方法です。水光注射と呼ばれる注射はまさにこれです。
■バストアップ
ヒアルロン酸をバストに注入することで、シリコンなどの異物を体内に入れることなく自然にバストアップすることができます。メスを使うこともないのでダウンタイムもなく、異物が体内に入らないので、副作用がないものメリットのひとつです。(※ヒアルロン酸はもともと身体にある成分のためアレルギー反応はありません。)
とはいえヒアルロン酸によってサイズアップできるのは1カップ程度なので、もしそれ以上にサイズアップをしたい場合は、脂肪注入やシリコン等を使った豊胸手術のほうがおススメです。
なおヒアルロン酸は体内に吸収されるため、使用する薬剤にもよりますが約1年~3年で元のバストサイズに戻ります。薄着になりボディラインが目立つ時期にのみ、ヒアルロン酸を注入する女性がいるというのも納得です。ヒアルロン酸なら手軽に理想のラインを手に入れることができます。
■魅力的なアヒル口に
少し前に随分流行ったのがアヒル口です。ヒアルロン酸を唇に注入すると、口角があがったプルンとした唇にすることができます。
口角へのヒアルロン酸注入は他の部位に比べて痛みを感じやすいため、麻酔を使用するとよいでしょう。
手軽そうに見えますが、これも医師の手技のなせる技で、場合によっては唇の左右の形が違ってしまったり、ヒアルロン酸を注入しすぎてしまい想像以上に腫れてしまうこともあります。きちんと腕のある医師に注入してもらうことがポイントです。
ヒアルロン酸は美肌、若返り(アンチエイジング)、バストアップなど様々な効果を出すことができるオールマイティな治療法です。体内に存在する成分なのでアレルギーもなく、安全性も高い治療法なので、美容初心者の方からマニアの方まで幅広く人気の治療です。
理想のラインにこだわるなら、価格だけで決めずに治療経験の豊富な医師にお願いするのがベストです。またヒアルロン酸には手頃な価格のものから厚生労働省認可のものまで様々なので、注入する部位にあわせてベストなものを使用するとよいでしょう。