最新技術を使った再生医療の美容コスメ

幹細胞による再生医療技術は、医療業界だけではなく美容業界でも注目されています。
なお美容医療業界では、若い時の細胞を培養保存して10年、20年後に自分の皮膚に戻し若かりし頃の細胞を復活させる肌再生医療(セルバンク)技術はすでにありました。若返り治療としてヒアルロン酸注入等もありますが、肌再生医療(セルバンク)法の場合は、自分の細胞のため定着率も高く、また長期間に渡って効果を持続することができるため大変注目されているアンチエイジング法です。
…ただ、一点難点を言えば、培養・保管費が50万円以上とかなり高いため、私のような(涙)一般の人が治療をするにはまだハードルが高いことでしょう。
なお、コスメ業界で実際に美容成分として使われるものは、「幹細胞」ではなく日本化粧品工業連合会が成分として承認している「ヒト脂肪由来幹細胞培養液(Human Adipocute Conditioned Media Extract)」というものになります。
幹細胞を培養する際にできる幹細胞培養液の中にも、様々なサイトカイン(特定の細胞に情報伝達を行う物質で、細胞増殖や分化を促進します)や酵素、たんぱく質が含まれているといわれており、韓国がいち早くこの培養液を配合した化粧品開発に成功しています。
※なお美容業界が幹細胞ではなくて幹細胞培養液を使う理由は、幹細胞はまだ日本でも明確な取扱いの基準ができてないからです。この辺りは別途改めて語ります。
前置きが長くなったのですが、そんな中で2015年頃から再生医療技術を使った美容成分やコスメが登場しています。といっても、エステサロンやクリニック専売の商品もあるので、その場合はサロン経由での購入がよいでしょう。日本としての規制がまだ明確化してないため、再生医療を活用した美容コスメ市場はまだ大きくは動いてないように感じます。