美容医療のよくある悩み

ニキビ治療法(皮膚科・美容皮膚科別)

ニキビ治療法(皮膚科・美容皮膚科別)

ニキビ治療には保険診療と自由診療の2つがあります。自由診療は治療法の選択幅が広い変わりに、保険が適用されないので価格が高くなるケースが多いです。それぞれの特徴をまとめます。

◆ニキビ治療における保険診療と自由診療

1)保険診療によるニキビ治療

国が認めている治療については保険診療が適用されます。この場合、どの医療機関でも同一金額で、私たちは治療費の3割を支払、国が残りの7割を支払ってくれます。
ニキビ治療の場合、抗生物質やビタミンの内服薬や外用薬を処方されることが多いです。

<メリット>
・診療費用の3割負担ですむ
・どこの病院でも同じ価格

<デメリット>
・完治するまでに時間がかかる

2)自由診療によるニキビ治療

自由診療は、医師が自身の経験や海外などの文献、論文等をもとに導入する診療方法で、国が認める治療とは別のものになります。この場合は全額患者さんが負担することになります。
なお日本は、ニキビ治療に限らず他の診療でも、世界基準の治療法から数十年ほど遅れていると言われています。他国では保険適用なのに、日本ではいまだに自由診療扱いで高額の治療費がかかるケースが多くあります。もちろん慎重な姿勢は良いとは思いますが、診療を受ける側からすると、選択の自由をもう少し広げてほしい気もしております…。

※なお2015年4月から、ニキビ治療に効果的な成分「BPO(過酸化ベンゾイル/benzoyl peroxide)」の入った薬が保険適用になりました。

ニキビ治療の場合は、アルダクトン、ロアキュタンなどの内服薬や、ケミカルピーリング、イオン導入、光治療などがあります。

<メリット>
・世界基準の最新の治療が受けられる
・選択の幅が広く症状や希望に応じた治療を受けやすい

<デメリット>
・全額負担のため価格が高い

◆ニキビ治療法

1)内服薬①

・保険診療系の抗生物質(ミノマイシン錠、ルリッド錠、クラリス錠)
保険診療の場合、炎症を抑えるために抗生物質を処方されることが多いです。
抗生物質は場合によっては吐き気、胃痛などの症状が起きることがあります。
また次第に身体が慣れてしまう(耐性)ので、数週間服用して変化を感じない場合には、医師に相談し早めに他治療に変えるなどを行った方が良いかも知れません。

・アルダクトン(自由診療)
アルダクトンは、ニキビ治療にかなり効くと噂を聞きます!
男性ホルモンの分泌を抑制する薬で、もともと高血圧の予防などで使用されていました。2ヵ月ほど服用することで次第にニキビが減ってきます。最初は3~4錠/日を飲み、少しずつ服用量を減らしていきます。
ただしもともと高血圧予防の薬のため、低血圧になりめまい身体のだるさを感じることもあるため、その場合には使用を減らしたり医師に相談すると良いでしょう。
※ママモデルのニキビ治療アルダクトン体験レポートはこちら

・ロアキュタン(アキュテイン、ロアキュテイン)(自由診療)
重度のニキビに効果的な治療薬で、1日1回の服用で十分な効果を発揮します。
海外では20年以上ニキビ治療薬として使用されていますが、残念ながら日本ではまだ保険適用されていません。
ロアキュタンは、イソトレチノイン酸というビタミンAの一種です。皮脂腺を小さくして皮脂の分泌を抑える作用があります。
妊娠中の方、肝機能障害のある方、中性脂肪の多い方などは服用できないため、医師の事前の診察が必要です。

2)内服薬②ビタミン剤

・ビタミンA
ビタミンAは皮膚や粘膜、紙の健康を保つ働きがあります。毛包や表皮の角化を抑制する働きがあるためニキビ治療でも使用されています。

・ビタミンB2
ニキビに直接的な作用はありませんが、皮脂分泌の抑制効果などが期待されます。

・ビタミンB6

口内炎治療、湿疹治療などでも使われるビタミンB6には、皮膚や粘膜を正常に保つなど新陳代謝を円滑に進める働きがあります。水溶性ビタミンのためすぐに対外に排出されてしまいますが、皮脂分泌を抑える効果があります。

・ビタミンC

メラニンの生成を抑制します。またニキビ後の色素沈着や黒ずみの予防に使用します。

・ビタミンE
脂溶性ビタミンの一種で抗酸化作用があります。皮脂の酸化や炎症を抑えます。

3)内服薬③ 漢方

・荊芥連翹湯
・十味敗毒湯
・清上防風湯
・加味逍遥散

※いずれも数週間服用して反応があるか確認することをお勧めします。

4)外用薬

・ディフェリンゲル(保険適用)
ニキビ治療でよく使用される保険適用の外用薬です。ニキビの異常角化している表皮部分を抑制し、毛穴のつまりを取り除きます。

※自由診療の場合、色素沈着にハイドロキノンやトレチノイン、赤みにダラシンTゲルなどを処方することもあります。

5)照射系
・IPL光治療(ニキビ跡、赤みのあるニキビ)

レーザーによるニキビ治療は、ニキビの炎症の影響でメラノサイトが活性化しているため逆にメラノサイトが活性化しニキビやニキビ跡が濃くなる可能性があります。
IPL光治療の場合、500nm~1,000nmの広範囲の波長で皮膚表面を中心に穏やかに照射をすることができるため、ニキビ全体を改善させることができます。

・CO2レーザー、フラクショナルレーザー(ニキビ後のクレーター
ニキビ後の凸凹のクレータ―のような肌を治療することができます。レーザーを照射することで皮膚にダメージを与え、自らの再生能力によってコラーゲンを増生し皮膚を内側から再び作りだすという原理です。

・Vビームレーザー
赤みのあるニキビ跡についてはVビームレーザーで照射を行います。・

6)その他
・イオン導入
ニキビ改善に有効なビタミン、プラセンタなどをイオン化させてお肌に取り込みます。通常の肌に浸透させるローションと比較するとイオン導入の場合100倍以上の浸透率が期待されます。注射などが苦手な方も、微弱な電流を流すだけで有効成分を大量に浸透させることができるため人気のニキビ治療です。
ニキビの他、トラネキサム酸などを導入することで美白治療にも有効です。

・点滴、注射
点滴や注射は、経皮から直接必要成分を注入することができるため即効性があります。
特にプラセンタはニキビの炎症や赤みを改善する働きがあります。なお、脂性傾向の方の場合、プラセンタを注入することでより皮脂量が増えニキビができやすくなることも稀にあるので医師へ相談すると良いでしょう。

・ケミカルピーリング
ピーリングによって古い角質をはがし、アクネ菌の増殖を予防しながら新しい肌の再生を促進します。ニキビ治療の場合は、フルーツ酸と呼ばれる角質の肥厚を解消する天然成分グリコール酸AHA(アルファヒドロキシ酸)によるケミカルピーリングを行鵜ことが多いです。
ニキビの症状が比較的軽い場合に有効な治療法です。ニキビ治療の場合は、月に一度程度で10回程度の治療が必要になります。

・ホルモン治療
ニキビはホルモンバランスとも関係しています。内服薬とあわせて、生活習慣、食生活の改善など根本的な生活を見直しながら治療を進めます。


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